ビルグロース、ガンドラックら債券王だけでなく大物投資家はほぼ全員、数十年に渡る債券強気相場が終わったと言います。
大物が揃って笛を吹くと、マーケットを動かす様ですが、冷静に見ると長期金利は既に年内4回の利上げを織り込んだ数字を叩いています。
短期ではここから更に、マーケットを脅かすほどの上昇を継続するとは思えません。(メディアは3%を合唱しましたが)長期的には3%を超えてくるのでしょう。
足下までの低下は、リーマン・ショック後の各国の金融緩和による米債市場への資金流入が原因でした。過剰流動性が米債価格のボラティリティを低下させ、タームプレミアムを押し下げてきました。しかし米国やユーロ圏の金融政策は正常化に向かっており、これまでとは逆にタームプレミアムが上昇しやすくなっています。
以上の事から、何がキッカケで、ドル円が急速に吹き上げる展開になっても不思議ではないと思います。というか、時期の特定こそ難しいですが、吹き上がることが基本シナリオとして私は考えています。
2018年3月3日土曜日
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宮田直彦さん(MUMS)
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