2017年9月30日土曜日

昨夜金利瞬間急騰の背景・ポストイエレンの思惑

元FRB 理事のウォルシュをホワイトハウスに招いたとのことでポストイエレンを巡る思惑から金利が急騰。そういや来年2月が任期だっけ。


で、このウォルシュがタカなのか?という事を確かに知る事は出来ていないが、過去の発言で目立っているのはバランスシート縮小派だと言うこと。まあこの人に関する詳しいプロフィールはWSJあたりがまた教えてくれると思います。

そして何よりトランプの税制改革に肯定派だと言うこと。昔の日経記事を漁ってきました。

日経新聞:
【NQNニューヨーク=滝口朋史】米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長の任期が残り半年あまりに迫るなか、「ポスト・イエレン」の候補に挙がる3人が、トランプ米政権が掲げる税制改革などが実現すれば「3%成長は可能だ」とする共同論文を発表した。13日の上院金融サービス委員会で、政権が目標とする3%の経済成長の達成について「極めて困難だ」と証言したイエレン議長とは対照的な見方を示した。

 「より高い経済成長の見通しについて」と題した論文の著者はジョン・テイラー米スタンフォード大学教授とケビン・ウォルシュ元FRB理事、グレン・ハバード米コロンビア大学教授。3名ともイエレン氏の後任候補と目されている。米スタンフォード大学のフーバー研究所のジョン・コーガン特別研究員とともに18日付で同研究所のサイトに掲載した。

 論文では「経済理論や歴史からみれば、生産性の低下と十分に機能しない労働市場は経済政策が最大の原因だ」と指摘。特に企業に対する高い税率や規制、債務拡大を伴う政府の支出増加が悪影響を与えているとの認識を示した。さらに「明確な金融政策戦略の欠如が企業の投資を阻み、雇用への需要と供給をそいでいる」と批判した。

 トランプ政権が掲げる税制改革案は生産性と雇用の向上につながると評価。「こうした必要とされる改革は長期的な成長期待を引き上げ、上向きつつあるアニマル・スピリット(野心)や経済活動の大幅な改善の助けとなる」として、政権や議会が打ち出す一連の改革案が成長率を引き上げると主張している。

 イエレン氏が12日の米下院委で最後の議会証言になるかと問われ「そうかもしれない」と応じ、米メディアではポスト・イエレンを巡る観測が相次ぐ。米政治専門サイトのポリティコが関係者の話としてトランプ政権が次期FRB議長にゲーリー・コーン米国家経済会議(NEC)委員長を最有力候補としていると報じ、コーン氏が本命視されるようになったが今回論文を発表した3氏の可能性もささやかれる。

 後継候補とされる3氏が名を連ねる論文で、現政権の政策方針を好意的に扱ったことで米メディアでは「イエレン氏の後継レースの号砲が鳴った」との指摘も出ている。論文では金融政策を巡る具体的な提案はなかったが、イエレン氏の任期満了が近づくにつれて各候補の姿勢を見極めようという動きが金融市場で強まる公算が大きい。

…しかしまあ、他の候補者とも面接している様だしヘッドラインに反応したアルゴリズムによる急激な反応だったんだろうな、と。

2017年9月29日金曜日

週末読み物:第一生命経済研究所 日経19000→21500引き上げ

ダイレクトな見通しを表題に。国内レポートを見よう、というのも国内勢の悲観ショートが記録的量に到達する中、過ちを(???)いや、見方を訂正するのかどうか、注目している為。

▶️週末読み物:第一生命経済研究所

日経平均株価の見通し(先行き12ヶ月)を21500円に引き上げる。これまで日本企業の慎重な賃金・価格設定スタンスに鑑みてリフレ・トレードに距離を置き、19000円と慎重な見通しを維持していたが、国内外の実体経済が順調に改善していることを重視。業績見合いの株価上昇が見込めると判断した。

実体経済に目を向けると、直近のグローバル製造業PMIは53.1とここ数年の最高水準に到達。

先進国・新興国を問わず改善が認められており、そうしたなかで新規受注・在庫バランスが上向き基調にあることが注目される。このことは在庫循環がなお生産の増加に支援的な領域にあることを示していると考えられ好感される。

2014年後半から16年前半にかけては一次産品価格の下落、設備投資の減速、新興国の資
金流出圧力など複数の景気減速要因によって意図せざる在庫積み上がりが確認されたが、そうした在庫調整は昨年央までに完了している。

それに呼応するよう、ここへ来て新規輸出受注が一段と加速していることを踏まえると、日本は輸出の増加が見込まれ、本邦企業の増益モメンタム加速が期待される。


週末の読み物:日経平均に対するの評価の変化

日経平均=為替、という余りにリニアな相関は崩れた。アベノミクス以来の日経平均とドル円を並べると16年から解離は始まった。


週末読み物ピックアップ
【第一生命経済研究所】
・日経平均が年初来高値付近で推移、2015年央に付けた高値更新が視野に入る一方でUSD/JPYは112近傍で推移。これは年初に比べて円高、2015年央の125を遥かに下回る。依然として日々の値動きベースでは円安・株高となることが多いものの、やや長い目でみるとこの2年程度は円高・株高の関係にあり、円安→
株高という因果関係が成立していない。

・この乖離について筆者は、円高にもかかわらず実質輸出が伸びていることが関係しているとみている。

2015年をピークに円安が一服する下でも、実質輸出はグローバル経済の回復を受けて2016年以降は顕著に持ち直している。目下の実質輸出の水準は2008年1-3月期の水準を僅か3%程度下回るに過ぎず、過去最高の更新が目前に迫っている。飽くまで乖離の一部を説明するものだが、2000年代後半の経験に反して円高でも輸出が打撃を被らず、企業業績が拡大していることが株式市場で評価され始めた可能性があるだろう。輸出企業は、円高で競争力が削がれる製品の海外現地生産比率を高めた一方、円高でも競争力を維持できる製品の生産は国内に残している。こうした企業の戦略が奏功している可能性が指摘できる。

日銀による割高論ばかりではない、日経の変化。ただし、内需脆弱な為に世界景気依存的な姿は変わらない。

記事紹介:チャートの分析は、あまりにも主観的すぎる!?

▶️記事紹介

チャートの分析は、あまりにも主観的すぎる!?


https://kabukeizainani.blogspot.jp/2017/09/blog-post_28.html?m=1

チャートパターンの分析には主観的な要素が多分にあるので、皆が同じ結論に達することはありません

私の好きなブログです。ご紹介まで。

2017年9月28日木曜日

12月利上げは規定路線化

12月の利上げ確率が78%になりました。ほぼほぼ織り込みつつあります。

完全織り込みが近付くと、心理的には次は悪指標が出た時が怖くなる訳です。後3ヶ月ずっと指標が良いだろうか?と迷い出す。ーー例えば雇用統計が悪かったり、インフレ指標が予想を下回ったり。

それでリターンを求めてドル円ショートに賭ける人が増えるかも知れないと思うのです。…個人投資家のポジションと逆が、シグナルです。

今は未だ、ドル円ロングが僅かに勝っているのでシグナルは「ベア」ですが、随分と均衡して来た事を記憶にとどめておくと良いです。

彼ら個人投資家と逆のポジションを取るのは誰かと言う事を意識するとシグナルの意味が理解しやすいかも知れないですね。

こういう個人の方が増えてくれればシグナルベースの判定では買いのチャンスかも知れない。↓





外資買いと内資売りの戦い

この時間にも比較的アクティブに動く米国債利回りは債券市場が変化点にある可能性を感じたりもする。


ドル円は帰って来て113円を再度奪還。トランプの税制改革は年内で成立する様な短期ネタでは無い為、目先市場が材料視しているのはイエレンの微妙なタカ的発言によるものか、来月の資産圧縮によるものか、或いはその両方かといったところだろうか?


日本株先物、225TOPIX合算の外人ポジションは267000枚に到達、一方本邦証券会社のポジションは売り越しで-238000枚という近年稀に見る外資vs内資の強烈な構図、2者の解離は甚大なレベルに到達している。

外資-内資いずれかのポジション取りが間違えていたとなると、大規模な値動きになるのは想像に難くない。

全体で勘定した場合、夏の2万円往来相場から、内資は5万枚以上の売り乗せをしている事になるが少なくとも先物ではそのポジションは報われてはいない。

政権と議会共和党、初めて統一の改革案

日経: 
政権と議会共和党は今回、初めて統一の改革案を提示した。

減税規模は法人税率下げだけで10年間で1.5兆ドル(約169兆円)となる可能性があり、戦後最大とされた2001年の「ブッシュ減税」を大きく上回る見通しだ。連邦政府債務は過去最大に膨らんでおり、財政悪化の懸念が残る。


予定通りの改革案が出てきた。しかし困難な道のりである事は何ら変わらず、チャートは2月と同様出尽くし売りーーかと思えた。


が、耐えるのだった。
イエレンがインフレと経済成長を切り離したがっている素振りが気になるのか、まだタックスリフォームの詳細を聞きたがっているのかは未だ分からないが、現時点でドル円の巻き戻しトレンドには至っていない。

このまま崩れることなくいけば個人的に現実味のあると考えている、10月FRB資産圧縮ショック、ドル金利急騰で115円という展開を意識。

2017年9月27日水曜日

夢見心地

法人税減税に成功に賭け始めたマーケット。実効税率30%→20%へ減ずると、企業の純利益は試算で13%強上昇する

…米国が法人減税すると、他国は競争力を保つために更に引き下げるしかない。

減税と拡張的財政による成長の世界。


減税に成功すればPERはかなりの割安圏に!…失敗すれば株価の歴史的割高圏に加え…金融引き締めというクラッシュ必至のギャンブル展開。


さあ、歴史的低VIXの今、取るべき行動は何だろうか?未熟な私は苦し紛れにコールオプションの選択になった、熟練はVIXだろうか?



或いはイケメンショートですか?

個人投機家のポジション

信用売り残1兆1077億円、2008年8月以来約9年ぶりの高水準。2008年8月前回はリーマン破綻直前期のこと。前回はトレンドフォロー局面での信用売りの成功、今度は逆張り局面。リーマン直前期とは性質が異なりそうだ。

個人投機家のポジション
▶️1570 野村レバ:激減する買残

▶️1357野村ダブルインバ:激増する買い残

▶️先物ミニ:ネット系国内証券は売り越し圧倒的量

国内勢の総悲観ムードの醸成。個人投機家軍団、前回は北朝鮮リスクでの押し目買いは良かったが、今度の逆張りは危険な香り

コントラリアン個人vsトレンドフォロー外人
外資の先物買い越し枚数は合算27万枚付近か。

配当落ちと日銀

日銀ETF予想サイトは配当落ちでも来ると予想中。TOPIX現物下げてもTOPIX先物上げてるのに。


今まで配当落ちと日銀ETFの関係を調べた事が無かったが、ざっと確認したところではどうやら配当落ちでも買いに来ることがある様子だ。

さて?今日の結果は如何に。
後刻結果を更新予定。

(…後刻)
結果発表!

日銀買い入れましたw
株主配当によって下げた株も日銀の買い取り対象なのだ!日銀は正義なのだ、場の主なのだ、自身がルールなのだ…

9月末相場、そして迎える重要な10月

取り合えず、ドル円の中期トレンドのアッパー付近までには戻したところ。

ここから先の材料は、来月からの資産圧縮による金利上昇圧力や税制改革への期待を背景にチャネルブレイクへと進むのか注目。でも12月FOMCまで3回の雇用統計とCPIがあるという難所にショートしたくなる気持ちを抑えて。

イエレンの講演を受けて2年債利回りが上昇、2008年10月以来の水準…。嫌でも意識するのはリーマンのあの頃だね。

リーマンと言えば…
安倍さんまたリーマン級なければ増税、と。去年だったかなあ。G7でリーマン級発言連発して、当時オランド大統領に「我々は経済危機にない、不安を煽るな」と叩かれたw

さて今日は9.27配当のシーズンを迎え高い空売り比率から、繋ぎ売りの解消高なんて展開も想像してはいる。実現するかは分からないが。

2017年9月26日火曜日

遅れてきたコモディティの王様

インフレ世界観が乏しくなってきた所で、原油価格が上昇中。ブル相場の最終コーナーで驚きの末脚披露か?

※WTI原油とブレント原油 オレンジラインが北海ブレント

しかも良いサイクルに入りそうなファンドの買い越しポジション、実需給の引き締まり予想、ニュースの風向き、と強い条件を伴ってのこと。今度はレンジを抜けそうな予感がする。


北海ブレント油先物は先月、期近物が期先物より高いバックワーデーションに転じたのに対し、WTI先物は期近が期先より安いコンタンゴが続いている。裁定取引でも埋められない極端な解離はいずれかの市場が大幅に間違えている事を示している。

これは私の妄想かも知れないが、状況証拠的に…ブル転だと思わずにはいられない。

いつかあった様に「原油価格の上昇はいずれコアインフレ率に影響を及ぼす可能性がある。ただし時間を要する」そういう読みがドル円を上へ振る展開も否定しないでおきたい。

☆☆★

大橋さんのブログにニュースがまとまっていました。
http://www.shouhinsakimono.com/expert/blog/ohashi/124609/?utm_source=dlvr.it&utm_medium

本日相場

・北朝鮮の「宣戦布告に相当」発言に対し、ホワイトハウス米報道官は「馬鹿げた主張だ」とコメント
・米側は「罵り合い」に応じず
・トランプ米大統領からも今のところ「宣戦布告」発言についてツイートなし



・地政学リスク懸念も寄り前外資系注文は買い越しが継続

・下がれば日銀が来て買う構造に変化なし。日銀によるかさ上げは1,000円に到達するだろうとの報告あり


・この報告は米国株とドル円相場の日経への影響度はほぼイーブンであることを覚えておくと良い。


2017年9月25日月曜日

ここからは投機

寄り前の外資動向。
最近は買い越しスタートでボリュームも膨らんでいる印象を受ける。

“Sell in May, and go away;don’t come back until St leger day.”

まあ毎年これを言うシーズンはある訳です。有名な「5月に売れ!」から、イギリス由来の少しマイナーな「9月第2土曜日に買え!」に変化する。


季節性変化は皆さんご存知の通り。10月から年末のパフォーマンスは、年間通して最良である。9月を北朝鮮リスクの19,000円程度で凌いだ日本株。

基本的には秋を意識した強気の買い越しが出てきても不思議では無くなった。

ただし、ハイバリュー過ぎる米国株がいつ何時、どんなトリガーで急落するかは分からない。「今度は違う!」バブルの過程でいつも言われて来たこと。

最後はこういうのを見せてくれる



…買うのはかなり、投機的な位置なってきた。得てして相場は「行って欲しくない方に行く」ものだ。その通りなら最終局面は急な上昇から、急落展開へと難しい動きになるだろう、と。

思考の上で重要なのは急落警戒もそうだが「GO UP ALOT」だと。これが本当に難しいところ。

未来レート(土日に動く為替のバーレーン時間について)

注意:諸説あるのでここでの話が全てだと思わないでください。現時点で私自信が実際に確認出来ている内容では無く、トレーダー仲間からの口伝なので、信憑性については慎重に審議する必要があります。

一昔前に流行した所謂、未来レートの事です。

真偽を確かめる方法を私は知り得ませんが、中東(バーレーン市場)は土日でも動いていいて、月曜日の寄り付きの為替に影響すると言うのです。(中東諸国では安息日と言われる金曜日が休日となります)

例えば今朝のドル円はこうやってギャップを作った。


このギャップはどこから来ているのかと言う事です。バーレーン市場での取引先は通称「未来レート」として扱われ、土日にレートをある程度決めているのだと言われます。

25日、夜中1時頃の未来レート。


この中では、少なくとも休日に起きた北朝鮮・米国間での緊張感の高まりについてドル円の影響を見ることが出来ず、むしろ金曜日のFX 市場の終値より僅かに高い所にいます。

その値動きを見れるチャートサイトがリンク切れになっていた事に昨日気づいた訳ですが…、新しいそれっぽいサイトを見つけたので共有しておきます。

http://www.forex.pk/currency.php?lookup=Y&base=JPY&curr=USD

まあ、普段は値動きも乏しく、インターバンクを通していないのではないか?等といった意見もある様なので幾分信頼性については割引いて考えて良いと思います。

2017年9月24日日曜日

週末雑感

・自社株買いは減少に転じているところ。ただ見誤るべきでないのはそれでもハイレベルだということ。

・イエレンはフィリップスカーブを言うけど近年そのカーブはかなり寝ているんだということ、ただし、コアインフレが一時的に下振れしても回帰曲線程度には戻せるかも知れないということ。そうすると2%近傍はあり得る範囲で、利上げ根拠になる。かなり微妙な位置。


・ドル指数ポジションにはサイクルがある。順番通りなら次は買いポジションが貯まる番だ。


・続いて日本。ユーロにも着目すべきか。確か想定レート120円以下の企業が多かったと記憶している。10円以上円安方向であり、トレンドは簡単に失われそうにない。


5円の円安進行で経常は0.5%上昇との試算アリ。足元のユロ円は想定レートから大きく解離する…

業績は期待出来そうだ。

2017年9月23日土曜日

ドル円センチメント、逆転の兆し

見てみて。随分と変化したと思いませんか?何がって、ドル円のポジションが。
まだ僅かにドル円ロング派がショートを上回るが、殆んどオーダーは均衡し始めた。今見えているシグナルは「ベア」だが、もう少しでブルが来そうだ。そして注目すべきはSPXのポジションは何ら変わっていないということ。

個人投資家はドル円の強気姿勢を崩そうとしている、では彼らのオーダーが成立した時、その玉は誰から来るのか考えるとこのシグナルの意味が案外奥深いものだと気付かされる。

2017年9月22日金曜日

バブルだが、その円熟に足りないもの

結論から言うと熱狂だ。

バブルの頂点に到達するのに足りていないは熱狂だろう。

バブルというものは冷静では無くて少なくとも狂った様な感覚を抱くものだと教えられてきた。例えばビットコインの様に。


下に示すのは証拠金債務(いわゆる信用残)の図だ。いつも私は下落の増幅効果を心配していつも懸念を抱いて観察していた。規模は充分だが…1つだけ足りない。熱狂の不在だ。


例えばミシガン大のセンチメント分析では65%の投資家は株価の見通しは良好だと感じていて、逆説的には弱気シグナルだ。熱狂は今、生じるベースが築かれた可能性が


以前もそうだったが経済の見通しが良くなって暫く経過した後にこそベアマーケットが突如訪れる。しかし、この「暫くした後」というのを過小評価すべきではないのかも知れない。

その理由は最後の熱狂部分にこそ資金は集中するからだ。(証拠金債務)

バブルは買うべきでは無いが、ショートもすべきでは無い。知り合いがそう言ったのを思い出した。

投機家はこう言う。
When I see a bubble forming I rush in to buy, adding fuel to the fire. ―George Soros

戦争に発展しない事を前提とした場合の地政学リスクに対する向き合い方は押し買いだろうか

北朝鮮が更なる挑発態勢。


ドル円は下落していつもの抵抗と支持線に挟まれた位置付近にあります。


最近の株式マーケットには北朝鮮ネタに一定の耐性があり、しゃがみこんだら上がる事を2度繰り返しています。下落している間は日銀が買い、外資系が先物を売る。反発に入ると日銀は当然ETFを持ったままですが、外資系は再度買いに来ます。すると累積はプラスに傾くわけです。まるでイカサマの様だ。

この構図が崩れる為には、海外勢の本気の投げを伴わねばなりません。今のところ米国株価が高過ぎると言う重大な懸念はあるものの、リセッションモデルは依然、低リスクです。


もしこのモデルの様に景気後退が本当に遠いのならば、本気投げに至る為には、軍事衝突になるか割高な米国株式の急落が必要になりそうです。しかし来週に概要が発表される税制改革もあり、期待は案外維持されるかも知れない。

バブル味を感じる一コマ

これはバブルだ。またそう思った。


バフェット氏

「ダウ平均は100年後に100万ドル超え」


バフェットの饒舌…
「アメリカを空売りするのは敗者の戦法、であり、今後も同じだ」

アメリカ経済の充実と、マクロ政策の恩恵を全身で受けてきたバフェットさん。

複利計算の魔法を踏まえると、バフェット氏の2117年の予測は比較的控えめなものと言えるが、NYダウのそこまでの大台に触れたことは、米株式市場が天井付近にあるときに自信過剰な予測が出るという過去の傾向とも一致している。その最も顕著な例はドットコムバブルが弾ける直前の1999年に出版された「Dow 36,000: The New Strategy for Profiting From the Coming Rise in the Stock Market(ダウ3万6000:来るべき株式市場の上昇で利益を上げるための新戦略)」という本である…


私は思う、いずれ日本と同じ道を辿る、アメリカ様でもだ。人口動態は根本的な成長の源泉だ、老いれば経済や国力は弱くなる。日本のバブル時代は若年者比率が高かった。生産人口がピークアウトした日本は一足か二足先に逝っただけだ。

そういう思考の持ち主なので私はインドを買っている。毎月ドルコスト平均法で。正しいかは、知らん。

2017年9月21日木曜日

GS手口、万能指標とは限らない例

昨日に引き続きゴールドマン・サックスに大きな買いが出現。TOPIXを4,000枚程買い上げ2日で累計10,000枚を超える購入となった。


同じ様な大規模な買い手口が出現したのは日経がトランプラリー後、20,000円を超えられず19,000台をうろうろしていた時の事だ。その後、北朝鮮リスクで18,000円台へ後退し、4月以降に高値を再度得た訳だ。

2月初旬のゴールドマン・サックスの手口は美しいとは言えず、結果オーライであった。当時のGSについて藤戸さんのラジオでのコメントはこうだと、記録されている。

藤戸さん:
外国人の動向は売越しだと思われていたが、ゴールドマンがTOPIX先物を先週水曜から買い越した。ガバメント・サックスと呼ばれている通り米国政府内部に情報リソースを持ち、蛇の道は蛇、恐らく今回の首脳会談でトランプさんが「ソフト・トランプ」になるとの情報を掴んでいたのではないか。

さて、今度のGSの手口、天使か悪魔の微笑みか

頭と尻尾はくれてやれ

最近の傾向としてチャートがペナントを描く為、下落から上昇へ転じてくる中でも移動平均線への回帰を待っていると相場に乗り遅れてしまうという難しさがある。上昇の9割を下落から回帰する瞬間のごく短い期間で得ている事になる。

AIやらアルゴリズムトレードの隆盛と無関係とは言えないだろうと思うが、それを証明するものは無い。

格言はこう言う。「頭と尻尾はくれてやれ」。リスクを取ってでもどこかで思い切らないと、実際には「頭と尻尾」だけ貰っている事態になり得る。…3σにある日経、普通は中々買えないよね。どこまで上がるのやら。

FOMC通過

イエレンスタンス変わらず、雇用及びインフレ2%を見ていく。今後も年内のインフレ関連指標に為替相場は踊る事になる。


・ファンドマネージャーのインフレの見立ては五分五分。「ない」とも「ある」ともこのサーベイからは決められない。


・昨日のGSTOPIX鬼買いはひとまず正当化


・資産圧縮も予定通り10月から。この金利上昇効果を知るのは難しい。誰も経験した事がない。一般的論には楽観、一部、利上げ3回分に相当する引き締め効果を報告している。金利が順当に上がるなら10月以降もドル円は上昇へ。


これ迄の上昇しない実質金利を見ていると夢の様な話だが、日米金利差3%という位置はドル120円が可能な範囲に入ってくるという事に。

気になるのは30s2s利回り格差が2007年来の位置に。暴落直前期の株価が良く伸びる、最後の〆上げ相場の到来なのだろうか。


宮田直彦さん(MUMS)

(底入れか) 4 月 27 日に 127.41%だった TOPIX 騰落レシオ(25 日)は低下傾向(5 月 30 日は 94.23%)。またこの日の日経平均RSI(14 日)は 37.8%へ低下した(5 月中旬には 70%を超えていた)。TOPIX は一時 1731 まで下げ...