2017年10月22日日曜日

完全に上抜けた日経長期チャート、しかし裏側を見るとすくみ足

日本株の長期チャート。テクニカル上は解放された事になる、バブル崩壊からの失われた数十年との決別…

ーーメルトアップ。これを見れば長い時間をかけて行き先はいずれバブル超えだろう、ただこれらのチャートは上抜けるのにどんな手厚い補助を受けているかというと、永遠には続かない日銀のETFが年間6兆も購入されているし、金利の操作も有限手法だ。

何度も株高に裏切られた日本人投資家が、下落にBET するようになることはとても自然な事の様に思える。やはり信用売り残は相変わらず1兆500億円も積み上げられている。悲観の極みは却って強気でいられる。


…しかし、当然ながら日本だけを見ていれば良いハズもない。


米国投資家は熱狂的な株高論を継続している。ミシガン大の報告によると株高を考える投資家は過去最高のレベルになった。


さらに、FACTSETによるとSPXの12ヶ月間先行P /  Eratioは17.9で、10年間平均の14.1を上回っている。割高そのものが懸念される状態にある。


またBofAによると機関投資家は今年は一貫してポジションを落とし資金を流出させている背景にあり、個人投資家は買い手であると報告された。


経済の事はまるで晴天の様に見える。穏やかな成長が当面続きそうだと。…だけど投資領域には違和感がある。例えば記録的低値をマークしたVIX、裏付けとなるポジションは完全にクラウデッド・トレードだ。


投機の結果は最後の狂い上げ来てドボン。相変わらずそういうモノにも見えなくない。

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