2018年5月9日水曜日

余談、少し気になるNT倍率

引用:
http://toushi-kyokasho.com/ntbairitsu/#NTTOPIX
★下記述の表現の正しさはここでは考えずNT倍率のみに着眼してチャートを並べます。
それではNT倍率の使い方をご説明していきます。一般にこの数値は、相場の天井とそこを占う上で有用だと言われています。
どうして天井を見つけることができるのでしょうか。それを考えるためにはまずはこの倍率の開きを作り出す仕組みをしりましょう。
二つの指数を割り算させているのですから、日経の上昇率がTOPIXの上昇率を上回るなら倍率はあがり、その逆なら倍率は下がります。また、TOPIXの上昇率が日経の上昇率を上回るなら倍率は下がり、その逆なら倍率は上がります。
特にこの倍率が開く(大きくなる)時というのは、日経平均が大きく上昇する時です。そして、そんな時には225銘柄のうちの値がさ株という銘柄群が特におおきく上がる傾向があります。この値がさ株というのが曲者で、日経平均を一人歩きさせてしまう力を持っているのです。
そしてその力のせいで株価に一時的な歪みができます。その歪みを利用して利益を得ようとする人たちがいます。それが裁定取引を行う機関投資家です。
そのような機関投資家は裁定取引という取引を行い、割高になった日経平均先物を売り、割安な日経平均の現物を買うというパッケージを組みます。そんな時に現物の代表として真っ先に買われるのが、日経平均の構成率が高い値がさ株であるファストリやファナックなのです。
そして、時期が来ると反対売買をしてそのパッケージを解消させるのです。(裁定解消売り)
裁定解消売りが生じると値がさ株が真っ先に売られ、相場全体が大きく下がるきっかけとなることがあるのです。そのため、日経が大きく上昇してNT倍率が開くときには天井のサインとして注意が必要なのです。
このような相場全体の動きを予測するためにも、NT倍率を確認しておきましょう。
日足:

週足:

月足(5年):

月足(10年):

徐々に上がらなくなって来ていますね。裁定買い残はそんなに多くはなく、現在2.1兆円程度ですが、NT倍率の長期チャートは少し気になる形をしています。

参考まで。

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