2017年10月15日日曜日

週末読書:弱気論の源泉は強気論?

弱気論は逆張り思考をするしかない状況。強気である事が弱気材料。BofAから。


▶️アメリカ株式市場、弱気に転じるシグナルが点灯か


http://www.businessinsider.com/stock-market-news-sentiment-flashing-sell-signal-2017-10

現在のアメリカ株式市場に対する見方は、楽観的すぎるのかもしれない。

バンクオブアメリカ・メリルリンチ(BAML)の月次調査では、ウォール街のアナリストたちは9月末、株価について「極めて強気な姿勢」を示した。投資家のリスク選好度を測るBAML独自の「セルサイド・インジケーター(Sell Side Indicator)」は現在、過去4年の平均値を大きく上回っている。

歴史的に見て、これはアメリカ株式市場が極端に強気になった時に表れる、弱気相場のシグナルだとBAMLは指摘した。同社が「信頼できる逆張り指標」とするセルサイド・インジケーターは、アメリカ市場は過熱しているという悲観論者の従来からの主張を裏付けた。

かつて、セルサイド・インジケーターが過去4年間の移動平均値をわずかしか上回らなかった時は、その後12カ月にわたってS&P 500のリターンは1%に届かず、その期間の半分は下落が続いた。

以下のチャートでは、セルサイド・インジケーターは青い線、4年間の移動平均値が赤い線で示されている。直近でセルサイド・インジケーターが移動平均を大きく上回ったのは2007年の金融危機の時だった。


「過去4年間と比べると、市場心理のレベルは現在、今後12カ月のリターンが低下することを歴史的に示す相対的なレベルにある」とサビタ・スブラマニアン(Savita Subramanian)氏が率いるBAMLの株式・クオンツストラテジストチームはクライアント向けノートで述べた。
「歴史的にウォール街が極端に弱気になった時は強気相場の兆しだが、その逆も成立する」


BAMLの逆張りの指標は間違いなく、その名にふさわしい動きをしており、8年半続いてきた強気相場が今後も続いていくとする強気の指標に強く反発している。
だが、従来、株価上昇を支える重要な柱と見られてきたテック株は最近低調だが、S&P 500は以前として好調を維持している。これまで人気のなかったエネルギー株や通信株へと投資家が鞍替えする中で、最高値を更新し続けている。
これらの矛盾する指標から分かることは、株式市場の先行きは本当に誰にも分からないということだ。強気相場か弱気相場かという主張の双方に、それぞれ十分な論拠がある。ということは、さしあたって最も有効なアドバイスは、株を買い続けながら、予期せぬショックに備えておくということだろう。

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