ストラテジー解説とは思えない内容のストラテジーノート。表題がキャッチーな割に内容が薄い気もしますが、私は「バブル」の中にいるという認識は必要だと思う派なので紹介。
▶️金融緩和による「バブル」は崩壊するか
ドイツ Schäuble 財務大臣のバブルの形成と金融危機再発懸念に関してドイツの Wolfgang Schäuble (ヴォルフガング・ショイブレ)財務大臣の Financial Times によるインタビュー記事がいくつかのメディアによって追随報道 されていることが気になった。
Schäuble 氏は財務大臣を退任し、連邦議会下院議長に就任することが内定している。他にも国際的な英文のメディアで退任直前のSchäuble 氏の発言を報道する事例が見られる。リーマンショックの余波が続き、欧州諸国の財務問題が浮上した 2009 年から 8 年間にわたり在任している財務大臣の「お別れのメッセージ」でもあるからだろうか。
Schäuble 大臣はこのインタビューの中で多くの所感を述べている。なかでも「バブル」の形成に懸念を示していることが注目される。長年にわたり続く緩和的な金融政策と一部欧州諸国における不良債権問題への対処策がバブルを助長する可能性があるとのことだ。
バブルははじけてみて初めてバブルだったと認識できるという側面もあり、Schäuble 大臣の指摘はバブル崩壊の予告ではないと考えられる。しかし、欧州諸国に限らず、近年の好調な経済、歴史的にみれば最低水準に近い水準で推移してきている各種の市場金利、活発な信用供与、一部の主要先進国における高水準の株価などを背景に、金融市場は妙に安定しているようにも見える。
この状況は、アメリカのサブプライム住宅ローンに高水準の延滞が発生していることが一般にも知られるようになった 2007 年初めの状況に類似しているとも言えなくはない。その頃、金融危機を現実的な可能性として指摘していた人 は多くはなかった。
このことは少し気に留めておきたいと思う。
(調査部長 江川 由紀雄)
2017年10月12日木曜日
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