2017年11月1日水曜日

サンキューBOJ !ヘッジファンドに安堵感 (豊島さん)

メルトアップの豊島さん。遅れている個人投資家の姿勢に煽りを加える。


10月30日、久しぶりに日銀(BOJ)による上場投資信託(ETF)買いがあったことで、日本株買いに動く海外投資家は安心感を抱いている。特に連騰後の買い一巡局面を日銀が支えたことは、心理的影響が大きい。

 「サンキュー、BOJ」。ヘッジファンドは利益確定売りを急がず、押し目買いの機会をうかがう。きょうのように下がったところは「長期相場形成の視点では健全な調整」と読む。日本人個人投資家の買いが出遅れていることにも注目している。

 自分たちが買いに動けば、日本人がフォローしてくるとのもくろみが透ける。確かに筆者が講演する投資セミナーでも、参加者の多くは「自分だけ出遅れて損した気分」を抱いて参入の機会のヒントを求めている。ところが、いざ下がるとなると「やっぱりバブルか」と警戒心を強める。結局、上がっても下がっても戸惑いばかりが先行する。これが平均的な日本人投資家の実像だろう。

 ヘッジファンドの動きを見ていると、何やら日本側の足元を見られているような感じだ。日銀のETF買いで相場が下がらず安値で拾えない、というつぶやきも「心理的にリスクを取れず、買いそびれる言い訳」にさえ聞こえてしまう。

 日本人の個人投資家を実際に買いに動かすキッカケは日銀の買いではなく、家族・同僚などの買いであることが多い。「皆で一緒に渡れば怖くない」との集団心理である。機関投資家でも特にバイサイド(顧客側)とのスモールミーティング(小さなグループでの対話)でまず最初に飛び出す質問は「よそさんは、どうなんでしょうか」。当面、外国人主導の相場展開は続きそうだ

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