2017年10月17日火曜日

常識的な見方。常識的な見方は最後にしか勝利しない、これは私の経験則。

常識はよく裏切られるものと思った方が良い。ただし、最後に生き残るのは常識だった。これまでそうだったし、恐らくこれからもそうだ。しかし、上手く立ち回るに越したことはない。そして常識の中にも念のためシナリオBをそっと抱えるのだ。

▶️上がり続ける米国株-ハリケーンでも北のミサイルでも何も起こらず(Bloomberg)

クレディ・スイス・グループのマンハッタンオフィスのプライムブローカーデスクでは、今やほとんど電話が鳴らないようだ。ヘッジファンド顧客はトランプ大統領のツイートの嵐についても株式市場についてもテロがあった時に何をすべきかも聞いてこない。8月の北朝鮮のミサイル発射にも反応しなかった。 「2つのロケットが日本の上空を通過しても何も起こらない」と、リスク助言世界責任者の マーク・コナーズ氏が話す。「電話一つなかった。絶対に異常だ」という。




しかし今はこれがウォール街の標準だ。核戦争の脅威であろうがハリケーンであろうが、あるいはロシアの選挙干渉だろうが何一つ、米国株が繰り返し最高値を更新する妨げにはならないようだ。今年のノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー教授ですら、なぜ株式相場が上がり続けるのか理解できないとブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。


何が起こっているのか分からないが、今はどちらを見ても毎日がウォール街の言葉で言う「リスクオン」の状態だ。要するに、上昇相場に乗り損ねることへの不安が次の暴落に対する恐怖を上回っている。この結果、高いバリュエーション(株価評価)に対する懸念には根拠があるにもかかわらず、相場がふらつくたびに資金が急いで戻ってくる。



アルファ・セオリーのポートフォリオコンサルティング担当プレジデント、ベンジャミン・ダン氏は「押し目買いの条件反射ができてしまっている。そういう時には買わないといけないような、買わないのは無責任であるかのような空気になっている」と話した。
 S&P500種株価指数は今年、50回近くも最高値を更新。一方、直近の高値からの下げは最大で1日3%未満にとどまっている。

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