2017年9月9日土曜日

PER投資のこと、小型のバブル化

日経平均PERを見ていると錯覚を見せられる、PER投資には限界があって、PER14台ーー最近ではそれさえ割り込んでいるがーーの推移が既に4ヶ月間も経過してしまった事で「日本株は割安」理論の根拠は一層乏しくなった。


ところで、毎度押し目毎に大金を持って現れるBOJ が、相場のバランスを崩してしまった様だ。

16年2Hに日銀は6兆の指数購入を決めた、同時に日経平均型からTOPIX型を購入する方針へ転換した。小型株の成績が良くなったのは、この後だ。

大型株のPERは16年9月末の14.2倍から17年8月末は14.8倍とほぼ横ばいだったが、中小型株は13.8倍から16.1倍に跳ね上がった。株価は上昇の角度を上げている。


小型株に限れば上昇期待が高まり、日銀の狙いである、株式投資に対して投資家が求めるリスクプレミアムの引き下げがうまくいっていることを意味する。だが、一部の銘柄は需給頼みで業績が追いついていないバブル的色合いが強い。御覧の通り、リビジョンインデックスがマイナス圏にあり、業績面からは小型株は正当な根拠を失った。残るのは日銀と…過剰なモメンタムだ。


まあいつもの事だ、バブルは常にどこかにある。そして、

バブルがいつ崩壊するか予測するのは難しい。ただ、過去のバブルは例外なくはじけている。
ーJohn Kenneth Galbraith

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宮田直彦さん(MUMS)

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