2018年1月10日水曜日

宮田論

宮田論、イメージは9月までの高値、2月に一時底かな?1月のこの快進撃がどこまで続くでしょうか。

(日経平均バリュエーション試算)
現在のマーケットは、日経平均が上昇しながらバリュエーション面での割高感が台頭しないという、典型的な業績相場となっている。17 年度予想 EPS は、17 年末時点で 1511.616 円となった(PER は 15.06 倍)。

仮に 18 年度、EPS が約 6%増えて 1600 円になれば、日経平均想定レンジ上限(PER17 倍)は 27,200 円、中心(15倍)は 24,000 円、下限(13 倍)20,800 円となる。EPS が 10%増え1662.78 円(1511.616×1.1)になれば、日経平均はPER17 倍で 28,267 円、15 倍で 24,942 円、13 倍で21,616 円となる。こうみると 18 年の日経平均は、28,000円への挑戦権を持ちながら、何らかのリスクにより下げる場面があるとしても(特に今年の 10-12 月期は安値を付ける期間として注目している)、その下限は 21,000 円辺りと考えてよさそうだ。

(今年 9 月頃にかけて日経平均は 27,000-28,000 円試し、19 年には 3 万円も)
上述したように、旧 TOPIX との関連からみて、今年の日経平均は順当に 24,000-25,000 円へ上昇するだろう。さらに 9 月頃にかけて 27,000-28,000 円へ上昇するチャンスがある。

89 年から 08 年までの下落に対し、61.8%戻りは 26,748 円となる。この水準よりやや上には、91 年 3 月高値(27,270 円)がある。27,000 円までは過去の累積売買代金が少ない「需給の真空地帯」であり、そこまでは比較スムーズに日経平均は上昇する可能性がある。

そして 19 年に日経平均は 3 万円へ上昇しておかしくない。これまで指摘のように、バリュエーション面での割高感は乏しく、「日経平均 3 万円」にバブルは全く必要ない。

(今月中に 24,000-24,800 円も)
18 年大発会で東証は大幅高。日経平均は 17 年 11 月からの保ち合い相場から一気に上放れ、26 年ぶりに 23,500円台を回復した。東証 1 部時価総額は初めて 700 兆円の大台超えとなった。1 月 9 日の日経平均は 3 日続伸、一時 23,952 円へ上昇した。

日経平均は 16 年 6 月安値(14,864 円)から 17 年 3 月高値(19,668 円)まで 4804 円幅上げた。それにフィボナッチ比率の 1.236 を乗じて得られる 5938 円を、17 年 4 月安値(18,224 円)に加算すると、<24,162 円>が導かれる。
日経平均は 17 年 11 月 9 日高値(23,382 円)から 16 日安値(21,972 円)まで 1410 円幅下げた。この下げ幅の倍返しは<24,792 円>である。

これらがチャート分析上の、当面の上値メドである。一方日柄的には、17 年 9 月 8 日の週(日経平均の大幅高が始まった時点)から今週は 19 週目である。日経平均には約 20 週間隔(19-23 週)で安値を付けるサイクルが存在するが、これに基づくと今後は 2 月 2 週までの期間中に調整底を付けるとみられる。

このような観点からいうと、日経平均は 20 週サイクルの安値を付ける前の時点で、つまり 1 月中に24,000-24,800 円へ上昇しておかしくない。日経平均の保ち合い上放れは始まったばかりだが、このようなときには出遅れた買い手の参入によって、市場価格は急激な上昇となることが多い。

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